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今回は『岸和田』を堪能するためにやってきました。

出発点は『岸和田カンカンベイサイドモール』。
岸和田旧港に面して建つアウトレットモールで、電車でのアクセスでは南海本線の岸和田駅から徒歩10分ほどです。
名称の『カンカン』は、岸和田だんじり祭の見所のひとつである、目の前の道「カンカン場」に由来するとのこと(Wikipediaより)。

建物の隣には演劇やオペラなどが催される大ホール『浪切ホール』や、岸和田だんじり祭の安全祈願が催される『浪切神社』あります。
『岸和田港』交差点の眺めです。
写真左手に見える施設は、今年の11月5日にオープンした『コープ岸和田』です。
交差点から少し南下するとこんな看板が。
どうやらこの辺りは、2011年に放送されたNHKの連続テレビ小説『カーネーション』のロケ地とのこと。

全く知らなかったので周囲を散策してみました。
通りの所々にこのような看板が。
この他にもロケが行われたことを示す看板や張り紙を見受けられましたが、どれもが色褪せたり朽ちつつあるので、ロケ地として推す気がないのかなと感じました。
こちらは周辺マップです。
地図には店舗がたくさんあり賑やかに見えますが・・・
非常に閑散としてて切なくなりました。
かじやまちから少し南下した、南海本線の岸和田駅前にある『岸和田駅前商店街』です。
看板に岸和田城が描かれているところが印象的です。
距離は短いですがシャッター通りではなく、そこそこ活気がありました。
南海本線の岸和田駅前です。
標識に落書きが。
さすが岸和田です。
岸和田駅から線路沿いに西に向かうことに。
駅名が琴線に触れた次の駅、蛸地蔵駅を目指します。
途中で見つけた鉄道信号の下に『蛸』。
いい感じです。
蛸地蔵駅に到着。
こぢんまりとした駅舎です。

周囲には数店の飲食店と交番がありました。
ゆるやかな時間が流れています。
駅前の蛸地蔵商店街のキャラクター「たこじろう」です。
あらゆるところから見守ってくれています。
そのまま北西に進み、蛸地蔵天性寺へ到着。
戦国の頃、岸和田城主と根来の雑賀衆(さいかしゅう:鉄砲傭兵・地侍集団)の合戦で、大蛸に乗った法師と無数の蛸たちが城の危機を救ったと『蛸地蔵縁起絵巻』に伝えられています。
なかなかトンデモな戦いです。

また、この寺には地蔵堂としては最大級のお堂の中に蛸地蔵と呼ばれる地蔵菩薩が祀られています。
最近改修されたのか非常に綺麗です。
境内はそんなに広くはないです。
蛸地蔵と呼ばれる地蔵菩薩を是非見たかったんですが、願い叶わず。
どうやら年に一度ひらかれる『千日大法会』でしか見ることが出来ないみたいです。
御開帳は8月23、24日。

そして、馬ではなく蛸が描かれている絵馬も欲しかったんですが、寺務所を見つけられず、また境内には人っ子一人居なかったので仕方なく諦めました。
岸和田といえば『だんじり』。
ということで、岸和田だんじり会館にやってきました。

会館へは天性寺から東へ徒歩5分ほどです。
勇壮なだんじりが、何台も展示されていました。
こちらはだんじりに施されている『彫り物』です。
非常に多くのパーツからなるだんじりですが、その各パーツには、このような繊細かつ迫力のあるな彫り物が。

今までだんじり自体に興味がなかっただけに、芸術品としても鑑賞に堪えるものだと知りビックリしました。
展示されているだんじりのどれもが躍動感のある彫り物だったため見入りました。

館内はだんじりの他、だんじりに関する品も多数展示されていました。
次は、近くの岸和田城へ。
岸和田城のある敷地はそんなに狭くなく、城の目の前には『八陣の庭』と呼ばれる枯山水が。
この枯山水は、昭和28年に庭園研究家であり作庭家でもあった重森三玲氏によって、設計・作庭されたとのこと。
なかなかの大きさの枯山水です。
岸和田城を周回していると城の裏手にこんなものが。
即刻退去。

何でしょう。
気になったので覗いたところです。

単純に、近寄ると危ないから、ということなんでしょうか。
城の入口に戻り、城内へ。

城内は城というより、ちょっとした美術館のようなモダンな造りでした。
また、城内には岸和田城に関する様々な仏像や鎧兜、古絵図等が展示されていました。ちなみに城内は撮影禁止です。

写真は、3F展望台スペースから『八陣の庭』を見下ろしたところです。
城を出た後、折角なので何かしら土産物を、と思ったのですが、岸和田城の敷地内にはそういった施設はなく、唯一見つけたココはオシャレなイタリアンレストランでした。

レストラン入り口には土産物が店内にあるのでお気軽に、等とあったので入ってみたものの、土産物スペースは店内のごく一部に併設されているのみでした。

私には特に琴線に触れるようなものがなかったので、早々に退散しました。
その後、少し北西に向かい、再び『かじやまち』へ。
そしてココは、その中のお寺通り。

この通りには圓教寺、本徳寺、本昌寺、西方寺の4軒が並んでいました。
その内、境内に入ることが出来た圓教寺と本昌寺を見ました。
共に掃除が行き届いていて綺麗でした。
写真は本昌寺境内です。
今回は岸和田市の中心地である岸和田城周辺を散策しました。

『だんじりの町』というイメージがあったので活気のある街だと思ってました。
しかし、感想としては「だんじり祭がある時は活気がある」のかなと感じました。
ただ、全国的に有名なイベントがあるためか、特に寂れた感が強いということもなかったです。

もし岸和田を楽しまれたい方は、だんじりが走り回る時に来ると楽しいのではないでしょうか。